第41章 私たちはヒーローじゃない
オニール号にやって来たこの世界のメイリン。彼女がこの艦を捜索したのは、この艦に乗っているだろうステラの言っていたフレイお姉ちゃんたちが自分たちと手を取り合える人たちだという想定を基に協力を得る為であったが、彼女は現在人生で二度と経験できないであろう体験をしていた。
自分が白目を剥いて失神した状態で医務室近くの廊下にシーツだけ敷いて横になっているという姿を、上から見下ろすという体験を。心霊体験で幽体離脱して自分を見下ろしている話のような事が現実で起きてしまっている事にメイリンは自分の正気を疑いたくなっていた。
「私が、私が白目向いて転がってる……」
「ああ、それはもう私が通った道だから今更だぞ」
カガリが悟ったような顔で空虚な笑いを顔に貼り付けてメイリンの肩を叩く。その視線の先では同じように白目を剥いて口から何かのソースかドレッシングのような物だと思われる液体を涎のように垂れさせた自分が転がっている。まるでドッペルゲンガーを見ているようであるが、彼女は心霊現象でもモンスターでも無かった。
アスランを交えた3人はまるで戦場のようになった医務室前を慎重に通り抜けて、艦橋へとやって来る。クルーの半数以上が倒れているので人通りは少なく、艦長の起こした惨状の影響が大き過ぎるなとアスランが呟いている。
そして艦橋へとやって来ると、中ではジャネットがシンに泣き付いていてシンが子供を必死に慰めていて、トールが珍しく怒った様子で床に正座しているマリューに延々と小言を言い続けていた。
「艦長、貴女が料理を振舞ったらこうなるって事は何年も前から分かってるのにどうして繰り返すんですか?」
「だ、だって、ムウは普通に食べてくれるから私も少しは料理の腕が上がったのかなと……」
「あれはムウさんが色々頑張って環境適応したおかげで、普通の人間は耐えられないですからね」
「トール君、今日は辛辣よ……」
「これで何度目だと思ってるんです?」
あの温厚なトールが怒ってマリューを叱りつけている姿にアスランは吃驚して、カガリをさもありなんと頷いている。カガリも何度も被害に遭っているので、トールが怒る気持ちが良く分かるのだ。
ジャネットはイングリッドと一緒にパーティーに参加していたらしいのだが、料理を食べる前にイングリッドが最後の力を振り絞って逃げなさいと言ってくれたらしい。目の前で崩れ落ちたイングリッドの姿に彼女は怯えて竦みあがってしまっていたそうだが、悲劇の現場に救助にやって来たシンがジャネットを見つけて連れ出して来たらしい。妹が居るおかげか意外に彼は子供の扱いが上手かった。
艦橋にやって来たメイリンは泣いてる子供を上手に慰めて落ち着かせているシンを見て吃驚していたが、あのラミアス艦長が青年に叱られているのを見てまた驚いている。彼女からすればマリューは英雄の1人と言って良い存在なのだが、向こうでは違うのだろうか。話を聞いているとマリューの出した料理であの惨状が引き起こされたようだが。
「これが、異世界……」
「それを知ってて訪ねて来たってことは、面倒事を持ってきたってことだよな?」
このメイリンは自分たちが異世界からの来訪者だという事を承知してここに来ているようだ。それは驚くべきことであったが、何故それが分かったのだろうか。カガリの問いに、メイリンはある意味で予想通りの答えを返してきた。
「ステラちゃんをご存じですよね?」
「ああ、知ってるぞ。私の友達の1人だからな」
「……カガリ様が市井の人間を友達などと言われると、違和感が凄いのですけど」
「こっちの私とは色々考え方が違うんだ、細かい事は気にすんな」
私はそんなに雲上人を気取るつもりは無いぞと言う異世界のカガリに、メイリンは戸惑っている。カガリと言えば世界にその名を知られるオーブの女王であり、ラクスと並ぶ時代の寵児だ。先のファウンデーション戦でもオーブ軍を率いて介入してコンパスを助け、平和維持に貢献している。
だが目の前の女性は女王という感じではなく、選挙で選ばれたただの政治家という感じさえする。アスランやシンの対応も一国の指導者というよりも友人に対する物のようで、カガリを偉大な代表として尊敬して来たメイリンとしては不敬とすら感じるような気軽さであったが、こちらのカガリはカガリ様と呼ばれる事さえ嫌がるような人物であるので、その有り様が根本から違うらしい。
この空気に流されかけている事に気付いたメイリンは一度咳払いを入れて自分を取り戻すと、自分を見ているカガリとアスランに図分の持っているカードを提示してみせた。
「私はターミナル所属のメイリン・ホークです。現在はコンパスに協力していて、ステラちゃんは現在コンパスで保護しています。ああ、身柄は客人として丁重に扱っていますのでご心配無く」
「捕虜相手に随分な好待遇じゃないか、こっちの世界のシンが食い付きでもしたか?」
メイリンの話にカガリが胡散臭げな顔で返し、アスランの表情が少し険しくなる。そしてジャネットを慰めていたシンと叱っていたトール、叱られていたマリューはステラの名が出た事で意識をメイリンに向けてきた。
「何故そう思うのですカガリ様?」
「バクーの戦闘中にアスランが接触回線で聞いてるんだ、ステラは助からなかったんだってシンの叫びをな」
「シンったら余計な事を」
交渉材料に関する情報が既に向こうに渡っていたとは思わなかったメイリンは悔しそうにしたが、周囲はそれに関わってはいなかった。トールが何かをマリューに話してマリューがそれに頷き、管制オペレーターにフレイを呼ぶように命じる。
少し待って艦橋のメインモニターにコクピット内のフレイが現れた。何事かを誰何してくる声にメイリンは彼女が自分に銃を向けてきたウィンダムのパイロットだと悟る。
「艦長、何でしょうか?」
「フレイさん、たった今こちらの女性からステラちゃんに関する情報が貰えたわ。やっぱりコンパスに捕まってたみたい」
コンパスにステラが捕まっていると言われたフレイは目を?いて驚いたが、予想されていた可能性の1つだったためかそれ以上動揺を見せる事は無く、自分を落ち着けると改めてマリューを見た。
「そうなると、助けに行かなくちゃいけませんね」
「ええ、必ず私たちの元に連れ戻すわ。幸いコンパスの戦力はある程度分かってきてるし、一戦交えて奪還も不可能じゃないでしょう」
いきなり物騒な事を言い出すフレイとマリュー。それを聞いたメイリンは吃驚していたが、メイリンを気にすることなくカガリとアスラ、、それにマリューを叱りつけていた青年将校も奪還を前提に話を進めだしていた。
「機体の整備は問題無い、補給を受けたからコンディションは万全と言えるな。向こうの切り札は前に戦ったデスティニーのシンだろうから、あれを俺とシンのヴァンガードで叩けば何とかなるだろう」
「あの手強かった新型は俺とフレイ、ボーマンさんのウィンダムで叩けってかい?」
アスランの考えにトールが苦笑しながら返す。あのデスティニーは厄介だったが、アスランのリベレイターで概ね互角に渡り合えていた。シンのヴァンガードが加われば確実に仕留められるだろう。
問題はそれ以外だが、あの新型は1対1なら何とかなりそうだったので、あれ以上の戦力が無いならこちらにはイングリッドのルドラにもう1機ウィンダムもあるからMS戦では勝てると思う。問題はオニール号には殆ど対艦能力が無い事で、マチェイたちのダガーLに対艦装備を持たせて叩いてもらうしかない。
さてどうしようかと奪還作戦の事を話しだしたアスランたちに、険しい顔をしたカガリが待ったをかけた。
「待てお前ら、そう短兵急に攻撃って訳にはいかないぞ」
「何か問題があるのか、コンパスはあれでほぼ全力だとイングリッドも言っていただろう?」
「向こうにはステラが居るんだぞ、奪還するには敵の基地なり艦艇なりに白兵戦部隊を送り込む必要があるんだぞ」
最悪、ステラを人質に取られるぞとカガリは言い、アスランとトールがそれがあったかと渋い顔になる。MS戦では負けるとは思わなかったが、人質奪還を考えると確かにMSで勝利するだけでは駄目なのだ。昔なら突入艇に海兵隊を載せて突入させるところだが、オニール号にはそんな部隊は無い。
さてどうしようと考える2人に、マリューが助けを待ちましょうかと提案してきた。
「ユウナさんの話だと向こうから助けに軍艦が来るという事だったし、それとの合流まで待ちましょうか。援軍が加わればコンパスを圧倒できるでしょうし」
「そうでしたね、アズラエルさんが集めた精鋭部隊だって話でしたし、その方が良いかも」
マリューの提案にトールが頷き、アスランも反対はしない。カガリはまた面倒にならなければ良いがと呟いてモニターのフレイを見た。
「フレイ、お前は大丈夫か?」
「……正直、すぐに助けに行きたいんだけど、この艦の皆を危険に晒すってのもね」
酷い目に合っていなければ良いんだけど、と辛そうな顔で言うフレイに、カガリも頷いている。カガリだってすぐに助けに行きたいのは同じだったが、頭の中の冷静な部分はステラの身は多分大丈夫だろうと判断している。だからカガリはフレイが妹可愛さに暴走するのを警戒していたのだが、どうやら気にし過ぎだったらしい。
コンパスからステラを奪還するという前提であれこれ考え始めている目の前の人たちに、メイリンは話がどんどん自分の考えからずれていっていると感じて慌てて声を出した。
「ま、待ってください。私は戦いにじゃなくて協力を求めに来たんですよ!」
「協力だと、私たちにか?」
コンパス関係者が何を頼みに来るんだと周囲の疑うような視線を向けられるメイリン。その視線にメイリンは少し気おされていたが、何をしにここまで来たのかを考えた彼女は気力を呼び起こして前を見た。
「私は、皆さんにコンパスへの加勢を要請しに来たんです」
「コンパスへの、加勢?」
マリューがどういう事かと首を傾げながら続きを促す。自分たちはコンパスと敵対したこともある筈なのに、その敵に協力を求めてくるとはどういうことなのだ。
「この世界では現在ユーラシア連邦に東アジアと汎イスラムが侵攻を開始し、本格的な戦争が起きようとしている事はご存じですよね?」
メイリンが当然のことを確認するかのように言う。それはただの現状確認の筈だったが、予想外にもカガリたちは吃驚していた。
「何だと、2ヵ国がユーラシアに攻め込んでいるだと!?」
「は、はい。まさかご存じなかったのですかカガリ様?」
「知らんぞ、私たちはこっちの世界に来て以来碌にニュースにも触れてなかったからな。世界情勢なんて全く分からん」
「威張って言う事じゃないんだが、身を隠すために極力周囲との関りを避けてたからな」
「オニール号に合流する前の潜伏生活の時のがまだ世情が分かってたかもな」
メイリンの驚きの問いにカガリがその通りと頷き、アスランが少し困った顔で言い、トールが昔は街で新聞も買ってたからなと言う。
まさか昨今の世界情勢を全く知らなかったとは思わなかったメイリンは言葉を無くして暢気に話しているカガリたちを見ている。自分の知っているカガリたちでは無いのだと分かってはいたつもりだったが、ここまで違うと反応に困ってしまう。これではまるで別人だ。
だが、何処か気が抜けるような暢気な人たちだが、悪い人間では無いのは確かだと思える。だからメイリンは改めてカガリに協力を求めた。
「コンパスは現在この戦争を食い止めようと東アジアと汎イスラムの軍を押さえようとしていますが、残念ながらコンパスだけでは手が足りません。ご存じの通り、コンパスの規模は小さいんです」
「それなら私たちじゃなく、他の国に介入を求めれば良いだろ。私たちだってこの艦1隻しかないんだぞ
戦争を止めるのに軍艦1隻しかない自分たちに協力を求めてくるとか正気かとカガリは言う。カガリたちの考える戦争とは自分たちが戦った先のプラント大戦の事で、双方が大規模な軍隊を投入して激突する総力戦だ。そんな戦場に幾ら強力とはいえ数機のMSで何が出来るというのだ。
このカガリの疑問に対して、メイリンは宇宙でコンパスが数機のMSで東アジアと汎イスラムの艦隊を撃退したことを伝える。
「つい最近に軌道上からユーラシア領への降下を試みた両国の艦隊を、シン司令が率いるMS隊が撃退し、降下の目論見を挫きました」
「数機のMSで艦隊を食い止めただと、両国はどの程度の艦を出していたんだ?」
「正確な数はまだ分かっていませんが、20隻程度だったと考えられています。これに対してユーラシアが8隻の艦隊で食い止めようとしましたが敗退し、その後にコンパスが介入しました。侵攻軍のMS隊をデスティニーとインフィニットジャスティスで叩いて大損害を与え、損害に耐えられなくなった侵攻軍は撤退しています」
「インフィニットジャスティスも実機が作られてるのか、こっちのプラントは色々作っているな」
「そちらでは作られていないと?」
メイリンが不思議そうにアスランに問い、アスランは独立戦争で完敗したからなと答えた。
「こっちでは痛み分けで終わったらしいが、俺たちの世界では独立戦争はプラントの完全敗北で終わっているんだ。それで国内の立て直しが最優先になって、軍事は後回しにされたのさ。ジャスティスやフリーダムの補充としてインフィニットジャスティスやストライクフリーダムの計画も出されたんだが、性能不足とコスト的に会わないという事で廃案にされている」
アスランはもはや終わった事だからか過去の歴史を語るように言ったが、言い終わったところで失言に気付いた。この話を聞いたイングリッドは吃驚して暫く質問攻めにしてきたのだ。自分たちにとってはもはや歴史に一ページでしかないが、この世界ではありえない事なのだと彼女が教えていたのではなかったか。
アスランは恐る恐るメイリンを見て、その予想が当たった事を理解した。彼女は顔色を真っ青に変えて自分を見ていたのだ。
「プラントが、完全敗北した?」
「あ、ああ。だが心配無いぞ、ほぼ降伏に近い形の講和だったが、プラントの独立は何とか確保できたからな」
「何故、プラントが負けたら地球軍にプラントは滅ぼされている筈じゃ……」
プラント独立を掛けた第1次プラント戦争は勝った方が負けた方を滅亡させる最終戦争に至っていた、それをラクス・クライン率いる3隻同盟が食い止めて世界を守った。これがこの世界の真実だ。
なのに向こうの世界ではプラントが敗戦したのに、滅ぼされるどころかプラントが求めていた独立自治権を得る事が出来たという。一体何が起きたのかと興奮して興味津々の様子のメイリンに、アスランはイングリッドやカガリもこうだったなあと思って些か困った顔でカガリとトールの方を見やったが、2人共また話すのは面倒なのか露骨に顔を逸らせてアスランの助けを求める視線を避けていた。
「お、おい、2人共……」
「あー、長い話しになりそうだし、こういうのは顔見知りに任せようか」
「そ、そうだな、俺たちはステラ救出の話し合いでも進めておくから」
説明は任せた、というかのように笑顔で距離を取る2人に、アスランは心底うんざりした顔になってメイリンを見た。
「……まあ、長い話しになるからその辺の椅子に座ってくれ」
「何か急に扱いが雑になった気が!?」
「この世界の人間はどいつもこいつも同じことを聞きに来るもんでな、3回目ともなると流石にちょっと」
「そ、そうでしたか。でも聞きたがる気持ちは分かります、私たちからすれば有り得ない事が起きていますから」
「異世界転移よりあり得ない事なんてあるのかな?」
異なる流れを辿った異世界に触れる可能性などそもそもあり得ない事なのだから、興味がわくのは否定しないがアスランとしては流石に面倒くさく感じてしまう。イングリッドやこの世界のカガリ、サイが無事だったら押し付けても良かったのかもしれないが、残念ながら3人共現在意識不明の重体だった。
アスランから話を聞き終えたメイリンは呆けた様子で天井を見上げていた。余りにも衝撃的過ぎて色々納得出来ないでいるのだろう。その様子を見ていたアスランはイングリッドは割と早く受け入れていたがカガリはなかなか受け入れられないでいた事を思い出し、メイリンは何時頃復活するかなと思いなら顔を仲間たちの方に向けて、ちょっと荒んだ顔になった。
人がメイリンに事情を説明している間に、何時の間にかマリューたち3人は暢気にお茶を飲んでいて、フレイはモニターから姿を消している。
「お前ら、人に面倒な事を押し付けておいて……」
「おお、終わったかアスラン。お前も紅茶飲むか?」
「……頂こう」
全く詫びれない様子でティーポットを持ち上げるカガリに、アスランは肩を落として頷いた。そしてカガリが淹れてくれた紅茶を一口口に含んで、話はどこまで進んだんかを尋ねた。
「それで、ステラ救出作戦はどこまで進んだんだトール?」
「ああ、一応方針は決まったんだが、アスランに凄く頑張ってもらう事になりそうなんだ」
「は?」
なんで俺、という顔をするアスランに、トールは最初から説明してくれた。
「あのメイリンって娘が乗って来たプラウドディフェンダーって機体でうちのアスランとメイリンをステラが捕まってるコンパスの母艦に乗りつけて、アスランがステラを連れ出してくるって形になった」
「いやいや、無理だろうそれは」
「この世界にもアスランは居て、コンパスに協力している裸子から、こっちのアスランが敵の母艦に居ない時を狙って当然って顔で入って行けばバレないだろ。何しろ本人なんだから生体認証とかもスルーパスだ」
「何とも理不尽極まるセキュリティの突破方法だな」
異世界から同一人物がやってくるなど想定外にも程があるが、それを利用すればセキュリティ関連は突破できる。問題はパスワードが相手になった場合だが、これは一緒についていくこちらのメイリンにシステムに侵入してもらうしかないだろう。
「メイリンって娘は軍用フレームにも侵入できるって話だし、何とかならないかな?」
「無理を言うなと言いたいところだが、向こうの機体であるプラウドディフェンダーからなら入れるかもしれないな」
軍艦のシステムに侵入しようというのがそもそも無茶な話だが、メイリンはザフトのシステムに好奇心で侵入していたことがあって問題になった事があるという恐ろしい経歴を持っている。あの危険人物であれば確かにやれるかもしれない。
「しかし、メイリンならやれるなんてどうして知ってるんだ?」
「ああ、それだったら艦長がね」
トールが苦笑しながら話をマリューに振る。振られたマリューも些か困った顔をしていた。
「医療チームと一緒に送られてきたデータの中にメイリンさんの資料もあったのよ。ご丁寧にザフトから要注意事項付きでね」
あの娘の部屋からは艦内システムにアクセスできないように手を加えてあるわと言われ、アスランは背中に冷や汗を流しながら誤魔化し笑いを浮かべる事しか出来なかった。流石に他所の国の軍艦のフレームに無断侵入するような事は無いと思いたいのだが、もしされたら流石に庇い切れないだろう。
プラウドディフェンダーを使ってステラを助けに行くというプランはアスランを交えてなおを話が詰められていったが、その途中でようやく呆けていたメイリンが帰ってきた。椅子から飛びあがる様に起き上がって大きな声を上げる。
「いやいや、ありえないでしょう!?」
「お、正気に戻ったみたいだな」
「戻ったは良いけど、どうするのあの娘?」
メイリンを見ながらトールがカガリに問う。彼女は自分たちにコンパスに力を貸せと言っているのだ。
「彼女の言う事を受け入れれば、奪還作戦なんてしなくてもステラは戻ってくるかもしれないけど」
「しれないが、それって私たちがこの世界の国と戦うって事だよな」
「それは勘弁して欲しいよな。そりゃ恩人が危ないとかなら助けに行くのも反対しないけど」
こう言っては何だが、この世界のコンパスには自分たちの知人も沢山加わっているようだが、彼らは自分たちの知っている彼等ではない。彼らを助ける為に自分たちが命を懸ける義理は無い筈だ。
この辺りはフレイはかなり甘いタイプでメイリンが助けを求めてきたら断り切れなかったかもしれないが、カガリは指導者だけあってこの辺りはかなり冷静に判断してくるし、トールも無責任に首を突っ込もうとするタイプではない。アスランも高級士官という立場が長いせいかカガリのように割り切って考える傾向がある。
一方マリューはフレイほどでは無いが情に流され易い傾向がある。本人にもそも自覚はあり、大戦後は部下をもう死なせたくないと言って花形の戦闘部門から去って裏方の技術部門へと戻っていったのだ。
カガリとトールは返って来たメイリンを落ち着かせようと声を掛けているアスランを見ながら、さてどうしようかと話し合っている。さて、彼女は一体どういう交換材料を持ってきたのだろうか。
「色々疑問は尽きないんだけど、とりあえず受け入れたわ。そっちではロゴスが健在で世界を安定させてて、ブルーコスモスの活動も抑えられてて、地球連合が今も続いてて治安維持を担ってると」
「納得してくれたようで有難い。こちらのカガリもイングリッドもその辺りで大分唸ってたからな」
「そりゃそうですよ。しかもラクス様はほぼ関わってなくて世界を率いたのはカガリさんとあのムルタ・アズラエルとか」
「あの人もなあ。公人としては悪党なんだが、私人としては面白いという困った人なんだ」
「まるでよく知っているような口ぶりですね?」
「ああ、大戦終盤では幾度か話す機会があったし、戦後はフレイ経由で何度かオーブで会ってるからな。アルスター邸に居ついて食っちゃ寝しているあの姿は衝撃だった」
「すいません、私の抱いていたイメージとギャップが酷すぎるのでその辺りで勘弁してください」
稀代の大悪党だと思っていた男が実は利害できっちり割り切れる男で、味方だったらコーディネイターでもそれなりに厚遇するし庇護もすると言われて混乱しまくっているところに私人として付き合うとなかなか面白い人だぞと言われたのだ。更に友人には意外に対応が甘く、何かと助力したり地球上のコーディネイター国家設立にも協力していたりと、まるでコーディネイターの擁護者のような事をしている。
これでプラントに対しては屈服しなければ滅亡させる気でいたというのだから、敵対者に対しては自分の知るムルタ・アズラエルだったらしい。
頭を抱えて混乱しているメイリンの姿に困ったもんだと溜息を漏らしながら、アスランは彼女に君は何をしにここに来たのか覚えているのかと尋ねた。それを聞いて我に返ったメイリンは慌てた様子で周囲を見やり、カガリを見つけると改めて姿勢を正した。
「も、申し訳ありません、お見苦しい所をお見せしました」
「いや、だからそういうのはこっちの私にしてくれ。私はお前の知ってるカガリじゃないぞ」
「そこまで器用にはちょっと……」
困った顔をするメイリンにカガリはもう良いと言って肩を落とす。この世界の連中は自分を何だと思ってるんだとぶつくさ言い続けるカガリを横目に見て、マリューはメイリンに向き直った。
「それで、私たちにコンパスの活動に協力して欲しいという話だったわね」
「はい、是非お願いします。コンパスの戦力はもう限界なんです」
「……幾つか聞きたいのだけれど、何故私たちに協力を求めるの。普通はこの世界の勢力に助力を求めるでしょう?」
「この件は私の独断に近い形で動いています。知っているのもコンパスの旗艦ミレニアム艦長のコノエ大佐だけです。何故協力を求めるかというと、情けない話ですがこの世界にはもうコンパスに手を貸してくれそうな勢力が居ないんです」
「誰も助けてくれないって、世界平和維持なんて掲げている機関になら外見だけでも取り繕うために手を貸す国はあるんじゃないの?」
自分たちの世界ではその役割は地球連合が担っている。各国から抽出された連合軍で、大戦時の規模には到底及ばないがそれでも大規模な地上軍と月面を拠点とする8個の宇宙艦隊を擁している。もっとも各艦隊の規模は大戦時に比べると大きく目減りしており、大戦時の編成をそのまま残してあるだけで艦艇の数は当時の3個艦隊程度だ。最も有事にはこの艦隊に各国から抽出された艦艇が加えられて陣容を整える事になっているので、中心となる基幹部隊だけ維持しているとも言える。
この世界ではその役回りをコンパスという小さな戦力で回していたようだが、それで良く1年も持ったものだとマリューは感心さえしていたが、同時に余りにも無謀だとも思っていた。だからコンパスが助力を求めてくるのは分かるのだが、何故それが自分たちなのだろうというのが疑問だった。
その理由をメイリンは語ってくれたが、それは何とも自業自得と言うか、最初から分かり切っていただろうと言いたくなるような理由だった。
「コンパスはラクス様が信頼を置く人たちを中心に少数精鋭で立ち上げた、世界の平和を守るための実戦部隊です。主にプラント、オーブ、大西洋連邦の支援を受けて設立されましたが、その人員などから実質ラクス様の子飼い部隊と見られていました」
「それはまた……」
「国に頼ってはその国の干渉を受ける、という理由がありましたが、その為に極端な少数精鋭とするしかなく、規模としては戦艦2隻にMSが十数機という程度でした。他にオーブが若干ですが部隊を出してくれていましたね」
話を聞いていて、何とも言えない沈黙がマリューたちを支配していた。これをどう言えば良いのだろうと誰もが思っている。コンパスがラクスの私設部隊とでも言うような存在なのはこれまでにもイングリッドやカガリからの話で理解していたつもりだったが、想像以上に個人に頼り過ぎな組織だったらしいと分かった。まさか本当にそんな少数でやっていたとは。
「戦艦が2隻ね。1隻はさっき言っていたミレニアムとかいう旗艦で、他にもう1隻あると」
「あ、いえ、主に地上で活動していたアークエンジェルはファウンデーション事件で撃沈されています」
「……懐かしいわね、こっちでは最近まで現役だったのねアークエンジェルは」
「こちらでは、と言いますとそちらの世界では退役したのですか?」
「いいえ、撃沈されたのよ。プラント大戦末期のユニウス7落下阻止作戦の際に、ラウ・ル・クルーゼ率いるザルクとの戦闘でね。あの戦いでキラ君も帰ってこなかった」
キラ・ヤマトの戦死。あれはマリューにとっては未だに癒えぬ心の傷となって残っている。キラは自分が戦いに巻き込んでしまった、言うなれば被害者だ。自分から志願してきたフレイは別として、他のヘリオポリスの子供たちは自分が巻き込んでしまった。だから何とか助けてやりたかったし、除隊できる機会があれば除隊するように勧めてきた。それが彼らの心境の変化もあってズルズルと戦い続け、何時しか彼らは何処に出しても恥ずかしくないクルーやパイロットへと成長してしまった。
このまま全員が生きて終戦を迎えて笑顔でオーブに送り出せれば、と考えていたのに最後の最後でキラは帰ってこなかった。彼が死んだのは自分のせいだという責め苦を感じながら、マリューは今日までやって来たのだ。
このマリューの話を聞いていたカガリとトールはキラの生存をマリューたちは知らないのを思い出し、何ともバツが悪い顔で俯いている。教えてやりたいが、余り情報が広がるのも不味いのだ。アスランもその辺りの事情は察しているので黙っている。
だが、キラの戦死を聞かされたメイリンは驚愕の叫び声を上げていた。
「キ、キ、キラ隊長が戦死してるーーー!?」
それは、彼女にとって文字通り世界がひっくり返るような情報であった。なお、この後ラクス紛争とラクスの死亡を聞かされてもう一度仰天してショックの余り失神してしまい、彼女の交渉はここで一度打ち切られてしまう事になる。
カガリたちが面倒事に巻き込まれていた頃、向こうの世界ではアズラエルが準備していた救出部隊がいよいよ稼働しようとしていた。月面基地では艤装を完了したレオニダスが全員揃っていない状態ではあったがクルーを乗せてダイダロス基地周辺で訓練航海を始め、艦載MS隊が艦の周辺で連携確認の為の編隊飛行訓練を始めている。
かつて地球連合とプラントに分かれて戦った両軍の中でも精鋭と呼ばれる者たちが集まったこの部隊は当然ながら衆目を集め、ダイダロス基地の軍人たちや近隣都市の宇宙作業員たちの目を楽しませている。
そんな救出部隊に参加するために、プラントからも先発したシホたちに続く形で追加部隊が送り出されようとしている。ミネルバ級4番艦ケレースが送り出すためのMSや予備部品などを積載していて、参加するパイロットなども一緒に乗艦していく事になっている。
追加部隊はディアッカ・エルスマンを隊長として指揮下にかつての部下だったバレル隊が送られており、レオニダス合流後には現地のシホたちも傘下に収めてエルスマン隊を編成する事になっている。
ケレースの格納庫で今回の任務の為に持っていくことになっているフォースインパルスの搬入を確認していたレイ・ザ・バレルは、目の下に濃い隈を作っていて周囲の整備兵や宇宙港の作業員たちに遠巻きにされながら心配されていた。端から見ても顔色が悪すぎる。
何故彼がこんな事になっているのかと言えば、彼の部下となっている2人の女性パイロットが原因である。ルナマリア・ホークとアグネス・ギーベンラート。どちらもアカデミーの同期でルナマリアは共に大戦を戦い抜いた戦友と書いて腐れ縁と読む間柄だ。
戦後に自分が出世してバレル隊を任されることになったのだが、指揮下に入って来たのが自分にとって胃痛の原因その1,その2だったのが運の尽きだった。彼は2人と、ルナマリアの妹のメイリンも加えた3人に学生時代と同じように絡まれ続けて心身ともに疲弊し切っていたのだ。大戦時はルナマリアだけが相手だったからまだ心労くらいで済んでいたのだが。
「ディアッカさんが合流してくれれば、少しは気が抜けそうだな」
元特務隊で現在はアカデミー卒業生たちの戦技教導にあたっているベテランパイロットのディアッカ・エルスマンはイザーク・ジュールと並んでエースとしてザフト内では知られた存在だ。旧知のルナマリアも彼等には頭が上がらない。
最もさらにその上を行くアスラン・ザラには恋愛関係で3人共アタックを繰り返しているので、敬意も愛情には勝てないようだった。
レイとしてはディアッカが来てくれればルナマリアとアグネスも少しは大人しくしてくれるだろうと期待している、というよりその可能性に縋っているのだが、それが叶うかはまだ分からなかった。
ただ分かっているのは、とりあえず彼の苦労は終わらないという事だろう。
「レイ、私のブラストインパルスはまだなの!?」
「ちょっとレイ、このハッピートリガーにブラストインパルスって正気な訳!?」
キャットウォークの上からルナマリアと、赤い髪を緩やかなロングヘアにしているアグネスが大声で呼びかけてくる。どうやらまた揉め事を持ってきたのだと思って、レイは深く重い溜息を吐いた。
同じ頃、ディアッカはイザーク、フィリスと共に墓地へと来ていた。先の大戦の戦没者慰霊碑と、先に逝ってしまった戦友たちの墓を見舞いに来ていたのだ。
ニコル・アルマフィの墓に花を供えてじっと黙祷を捧げる3人。それが済んだ後、ディアッカは懐かしそうに二コルの墓に語り掛けた。
「ニコル、俺たちの隊長さんがとうとう異世界にまで行っちまったんだとさ。どんだけ運が無いんだよあいつは」
アスランは不幸に好かれている、とは部隊内で囁かれたジョークであったが、まさか異世界に行ってしまうとは思わなかった。しかもオーブの話では異世界に通じる穴に落ちてしまった友人のフレイたちが心配で後を追ったのだという。お人好しも度を過ぎていると思うが、これがアスランだと言われたら頷くしかなかった。
「あいつを助けに行くのも、ずいぶん久しぶりだな。そう思わないか、イザーク、フィリス」
「最初は確か、あいつが森で迷子になった時だったか」
「フレイさんとその時に出会ったと言っていましたね。今にして思えばあの事件がザラ隊が変わった契機だった気がします」
あの事件以降、アスランは少しだけだが変化を見せた。それまでの何処か気負った面が鳴りを潜めるようになり、周囲に気を使えるようになってイザークとの衝突も上手く躱せるようになっていた。戦いは激しさを増していって辛い事も増えていったが、ザラ隊はだんだんと上手く回るようになっていって、何時しか自分たちは仲間になっていた。
「ニコルが死んで、敵を討とうと足付きに挑んで、あれが俺たちだけで戦えた最後の戦いだったな。あれ以降はもう酷い戦いばかりだった気がする」
ディアッカが昔を思い出して懐かしそうに言う。まだ二コルが生きていて、どうやって足付きを仕留めようかと騒いでいた頃を思い出している。戦争には辛い記憶が多かったが、それでも仲間たちとの思い出は忘れらえないようだ。
「なあニコル、今度はちゃんと俺があいつを連れ戻してくるからな。そしたら今度は全員で来るから、待っててくれ」
「ディアッカ、向こうには向こうの俺たちが居るらしい。気を付けろよ」
「誰が生きていて誰が亡くなっているかまでは分かりませんが。情報ではフレイさんとトールさんは亡くなっているそうです」
「あの2人がね。フレイちゃんが居ないとなると、アスランは昔のとっつきにくい性格のままかね」
困ったもんだとディアッカが肩を落とす。出来れば知人との殺し合いは勘弁して欲しのだが、それでも異世界の人間と自分の仲間たちを引き換えには出来ない。嫌だとしても、やるしかなかった。
「んじゃまあ、ちょっと行ってくるわ。出来ればイザークたちが来る前には終わらせたいね」
「俺が動ければ良かったんだが、悪いな」
「偉くなっちまったからな、身動きできないのも仕方ない」
イザークは出世してしまって簡単に動ける身では無くなっている。フィリスも彼の参謀として働いており、やはりそうそう動ける身ではない。イザークとしては手を回してディアッカを中心とするかつての仲間たちを送り出すのが精一杯だったのだ。
偉くなんてなるものじゃない、かつてアスランが何度も呟いた愚痴を、今はイザークが呟いていた。
そして、ヘリオポリス最後の1人も舞台へと上がってくる。
母港ダイダロス基地へと帰還してきたレオニダスは艦を港の停泊地に入港させて固定アームで艦を固定し、艦の動力が絞られていく。
「艦内電力、補機から基地側へと移行完了。動力停止に入ります」
「よし、各部署は基地スタッフによる点検に入る。みんなご苦労だった、今日はゆっくり休んでくれ」
ナタルが艦内放送で全乗組員に訓練の終了を告げ、艦橋内の張り詰めていた空気が和らぐ。ノイマンが操舵ハンドルを離して肩の力を抜き、CICのサイたちが疲れた顔を見せる。多くが長く民間に居て、軍人としての体では無くなっている。ナタルはその辺りを考慮して彼らを鍛え上げ、体を慣らしてやろうとしていたのだ。ほかならぬ彼女自身も教官勤めで大分体が鈍っている。
誰もがぐったりしているところに、突然カズィの座る通信席のモニターに着信の表示が出た。
「艦長、通信が入っています」
「何処からだカズィ」
艦橋左側にある通信席に顔を向けてナタルが問う。カズィはその発信者を確認して、カズィは首を傾げていた。
「発信者はユーレク、そうなっていますが」
「ユーレク……」
聞き覚えのある名にナタルは少し考え、それがプラント大戦でジェネシスのミラーを破壊した、キースから聞かされていた最高の調整体の名だと思いだした。なぜあの男がと疑問にも思ったが、ナタルは話を聞こうと思い通信を繋ぐように指示を出す。
少し待って、モニターに映像が映し出される。だがそれは、艦橋の誰もが予想していない物であった。
「はぁい、みんなのお耳の恋人、ミリアリアちゃんですよ~~」
画面一杯に笑顔で手を振っているミリアリアの顔が映し出される。それを見た艦橋に居た全員が意表を突かれ、呆然としたり椅子からずり落ちたりと様々な反応を示して、モニターの向こうのミリアリアはしてやったりと言うように満足そうな顔でモニターから少し離れた。
「どうですアルフレット二佐、上手くいきましたよ」
「ああ、上手くいったな。全くお前って奴は……」
「人の名前を囮に使わないで欲しいのだが」
ミリアリアの背後でアルフレット・リンクスが頭痛を堪えるように右手で顔を抑え、ユーレクが渋い顔をしている。どうやらこちらに来る途中で出会ったらしい3人が一緒にダイダロス基地にやって来て、ミリアリアのおふざけに2人が付き合わされたらしい。
誰もが声を無くして呆れる中で、彼女の友人たちは苦笑いを浮かべて再会を祝ってくれた。
「久しぶりミリィ、また派手な登場だね」
「カズィの言う通りだぞ、もっと普通に来れば良いのに」
「良いじゃないの久しぶりなんだし。私の大切な友達兼スポンサーを助ける仕事、引き受けに来たわよ」
こうして、レオニダスは新たな仲間を迎え入れる事になる。それは、アズラエルの計画が最終段階に入ったことを意味していた。
ジム改 メイリンの精神が持たないかも。
カガリ そりゃこっちじゃ世界を救った英雄が他所じゃどっちも死んでます、でも世界は安定しましたなんて言われちゃな。
ジム改 しかもメイリンの依頼を受けるメリットがカガリたちにはゼロという。
カガリ 力を貸したら元の世界に戻してくれる、とか言うなら手を貸すけどさあ。
ジム改 戻してくれるのも元の世界の科学者たちなんだよね。
カガリ 普通、こういうのは元の世界に戻るためのキーがこっちの世界にあるのが定番なのに。
ジム改 極力干渉しない方が良いのではってみんな考えてるからな。
カガリ 人が良いトールでさえ難色示してるからな。
ジム改 お前も相当人が良いと思うが。
カガリ 私は政治家だからな、嫌な仕事さ。
ジム改 でも現状、ステラを奪還するのも難しいのよね。
カガリ 戦艦の中だもんなあ。